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私のお気に入り「其の参」
ナムジリーン・ノロヴバンザド Намжилын Норовбанзад
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この方の声とうたを聴いて、私は生まれて初めて本当の意味で「歌をうたいたい」と思いました。
「ナムジリーン・ノロヴバンザド(Намжилын Норовбанзад, 1931年11月10日 - 2002年12月21日)は、
モンゴルの女性歌手。モンゴル民謡オルティンドー歌手。(wikipediaより)」
私が初めてノロヴバンザドさんを知ったときには
残念ながら亡くなって数年経っていたのですが、
何度もCDを聴きながら
「こんなふうに歌をうたえたらなんて素晴らしいのだろう!」と思い
「歌手」にほとんど興味がなかったそれまでの私の人生が一転しました。
音楽を「音を超えたエネルギー」で感じるようになって以来、
私にとっては「エネルギー」がすべてであり、
歌手やギタリストや指揮者などといった最終的なアウトプットの方式・形態は二の次でした。
(それ以前は「曲」や「メロディー」や「音楽そのもの」が重要で、
たぶんほとんどの方達の音楽の聴き方に近いものだったと思います。)
歌手や演者の音そのものにも興味を持つようになってからは、
「エネルギー」と「音」を兼ね備えた音楽家が私のお気に入りの人になっていきました。
(私自身の発する音にそれが反映されるにはもう一段階の意識の転換が必要だったため、
実際に体現できるようになったのは2011年以降です。)
次元やエネルギー的にいうと、
民俗芸能であるため5次元(集合意識)ともつながりつつ
自我は薄いが3(顕在意識)、4(個人無意識)がほとんどだと思います。
でも圧倒的な歌唱力というか声そのものの素晴らしさに
そんな分析は蛇足ですね。
私の歌唱力などまだまだ足元にも及びませんが、
一つの道しるべとして折に触れて愛聴しています。
ちなみに、私が2013年頃に中国に住んでいたころ、そこで友達になったモンゴル人の方に
「私が一番好きな歌手はナムジリーン・ノロヴバンザドさんだよ!」と話したところ
半分笑い、半分おどろきという感じの反応でした。
誰もが知っている国民的歌手だとはいえ、若い人が聴くような音楽ではないようでした。
日本でたとえるなら「美空ひばりと三波春夫が好きです」と外国人に言われた感じかもしれません
(どちらも私は大好きです、、)
「私のお気に入り My Havorite Things」のYouTubeのプレイリストでは
20曲目からがノロヴバンザドさんの動画です。